W.G. ライカン (著), William G. Lycan (原著), 荒磯敏文(訳), 鈴木生郎(訳), 川口由起子(訳), 峯島宏次(訳)
勁草書房、2005
■ 感想
おもしろかった。
地味にギャグが多い件について。
なぜ私たちは、サンタクロースは実際にいたのだが、彼についての伝承はすべてひどく間違っている、とは言わないのだろうか。もちろん、私たちは、そう言う代わりに、サンタクロースは存在しないと言う(このことを知らなかった人がいたなら、申し訳ない)。
p91
二人の哲学者が、固有名の直接指示説をたたえる宴を催しているとしよう。二人は輪になって踊り、「名前は名指すだけ!」とうれしそうに何度も叫び合っている。
p151-152
■ あらすじ
教科書なのであらすじも何もない。基本的に目次の通りなのだが、一応大雑把なストーリーだけ確認しておく。
第1章で意味を指示から考える説が否定される。これによって指示と意味を別個に考えねばならなくなるから、順番に考えましょうということになる。
1部は指示の理論。ラッセル説とオルタナティブの紹介。
2部は意味の理論。真理条件説がメイン。
3部は語用論。これは2部のつづきでもある。「使用」という方向から意味を見るとどうなるかという話。
4部はおまけ。
■ 目次
- 第1章 意味と指示
- Ⅰ 指示の理論
- 第2章 確定記述
- 第3章 固有名:記述説
- 第4章 固有名:直接指示と因果-歴史説
- Ⅱ 意味の理論
- 第5章 伝統的な意味の理論
- 第6章 「使用」説
- 第7章 心理説:グライスのプログラム
- 第8章 検証主義
- 第9章 真理条件説:デイヴィドソンのプログラム
- 第10章 真理条件説:可能世界と内包的意味論
- Ⅲ 語用論と言語行為論
- 第11章 意味論的語用論
- 第12章 言語行為論と発語内の力
- 第13章 さまざまな含意関係
- Ⅳ 暗黒面
- 第14章 隠喩
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