前回:
http://www.at-akada.org/blog/2007/03/post_108.html
つづかないと書いたが、書いた後考えていると、やっぱり前回書いたことはちがっていたのではないかと思いだした。だから改めて訂正見解を書きたいのだが、コメント欄になぜか「おもしろくない」と書かれてしまったのでつづきが書きにくい。
今訂正見解を書くと、外圧に屈して意見を変えたかのようだ。しかし、外圧に屈する以前に、しむがこのコメントを書くことによって何が言いたいのかがさっぱり伝わってないことを断っておく。もちろん、おもしろくないものにおもしろくないと言って悪いことはないが、ほかの記事があの記事よりも格別おもしろいとも考えがたいので、わざわざあの記事についてだけそう言ってくるからには、何か特別なことが言いたいのだろうか。しかし、いったいどんなおもしろさを期待していたのか。「おもしろくない」というのは、私の説がよくないという意味なのか、個性という語の意味について考えることがおもしろくないと言いたいのか。前者だとすれば、意見が変わった以上、私は早く訂正記事を書くべきだ。一方後者だとすれば、個性に関する記事をさらに増やすことは (しむにとっては) 逆効果でしかないだろう。しかし、よくわからないので、その辺はとりあえず置いておくことにする。いずれにせよ意味がわからないのに何か悪意だけを感じるコメントには意気阻喪させられる。
書いた後、やっぱりちがうかなと思ったのは、「前景化されやすい」だけでは、個性という語の意味を捉えつくせてないかなという点だった。前景化されやすいというのは要するに「目立つ」というだけだが、目立つというのと個性的というのは、少しちがっているように思う。
代案もすでに出ている。「個性」という語が、「あなたらしさ」「その人らしさ」などの表現と互換的に使われることに着目してみた。ここで「個」というのはひょっとすると名前の代わりに使われているのではないだろうか。
「あなたらしさ」「その人らしさ」という表現が意味するのは、「あなた」であるものが共通して持つような「あなた性」「汝性」のことではない。「あなた性」ということであれば、モデムには話しかけづらいが、サボテンには幾分話しかけやすいということで、サボテンは「あなた性」をより多く持つと考えられる。しかし、「あなたらしさを大切にしなさい」などの言葉は、「二人称で話しかけやすい存在でありなさい」という意味ではないだろう。
ここではおそらく、本当は「赤田らしさ」「鈴木らしさ」「田中らしさ」...など、個人それぞれの「らしさ」について言いたいのだが、それを一般的にして「あなたらしさ」などと言っているだけだろう。つまり、「あなたらしさ」は、あなた一般についての「あなたらしさ」を言ってるのではなく、個物としての「あなた」であるものそれぞれについて「らしさ」を言っているのだと考えられる。
個性というのもこれと同じで、本当は「赤田性」「鈴木性」「田中性」...etc. について言及したいのだが、それを一般的にして「個」性と言っているのではないだろうか。かくのごとく考えるなら、「個性を表現しなさい」とは、「あなた (赤田、鈴木、田中 ...etc.) をあなたたらしめているところの本質属性をもっとアピールしなさい」という意味だ。ここで「赤田性」「鈴木性」「田中性」...etc. が単に「赤田である」「鈴木である」「田中である」...etc. を名詞化したものだとは考えにくい。「赤田である」という状態を表現すればいいなら、単に自己紹介をするだけで話はすむ。だが、個性の表現とは、そういう意味ではないだろう。従って、個性はおそらく本質主義的な概念であり、表現されるものはあくまでも当人の本質でなければならないはずだ。個性とは、「赤田、鈴木、田中 ...etc.」がそれを持つことによって、「赤田、鈴木、田中 ...etc.」たらしめられる本質的な性質のことだ。
前回よりさらに当たり前の結論が出たような気もするが、何となく納得がいったのでこれでよしとする。この後には、「何をもって個人それぞれの本質とすればよいか」であるとか、「そもそもそんな性質は存在するのか」といったよりむずかしい問題がひかえているが、今日はもう眠いので気にしないことにする。一応現時点で考えている解答としては、その人を特定するに十分であるような「目立つ要素」が暫定的に「個人を個人たらしめる本質」の代わりをつとめるのではないかと思わないでもない。
少なくともこれでこの語の意味がある程度わかった以上、今後エントリーシートなどで個性を表現することも決して不可能ではないはずだ。今後は、肝心の個性を表現するための方法について考えていきたいと思う。
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や、無駄に不快にさせて悪かった。
ごめんなさい。
この前のエントリーを読んだとき、
何か反射的に「おもしろくない!」と思い、
同時に「それを端的に伝えなくては!」と思って
「おもしろくない」と書き込んでしまったのだった。
今読むと別にいうほどおもしろくなくはない。
(でも別におもしろくもないが。)
あの時何がどうおもしろくなかったのかよく解らない。
』 (2007/03/15 1:38)どっちかというと
「よく解らない!」ということだったのかも。
> 同時に「それを端的に伝えなくては!」と思って
なんだそれ。むずかしい意見だな。
よくわからんがなんかピンとこなかったんだな。うーん、むずかしい。個性はむずかしいなあ。
』 (2007/03/15 8:16)