- 『世界制作の方法』
ネルソン・グットマン(著), 菅野盾樹(訳), 中村雅之(訳)
みすず書房、1987
- 『事実・虚構・予言』を読んだ直後だったので、1章を読んで、「何このぬるい論文」と驚く。
- エスキモーには雪を表す言葉がたくさんあって。とか言ってるし。(これは有名な「尾ひれのついた噂」)
↓検索したらおもしろかった。「20個ある」とか「40個ある」とか「4個」とか、おまえらちょうテキトー。
- 二章はちゃんとおもしろかったので安心した。(芸術)「様式」概念を扱った論考としては、大成功の部類に思える(私が読んだ中では)。
- 「何が芸術なのか」という問いと、「いつ芸術なのか」という問いをわけるのは、よい問題の立て方ではないのか。ちょっと前にうっかり語用論についてよく知らないのに「語用論みたいなー?」的なことを言ってしまったことがあったが、「いつ×なのか」って言えばよかった。
- 最近とあるブログで、「侮蔑語である語」と「(侮蔑語じゃないが)たまたまその場で侮蔑的に使われる語」があるよね的な話が、やっぱり「意味論的」か「語用論的」かと言い分けられているのをみた。それより「何」と「いつ」の方が簡単でよくね?と思った。「イスであるもの」とは別に、世の中には「(現在)イスとして使われている荷箱」もあるよね、というくらいの話だし。
- (でもきっとこういう些細な勘違いをふくらませるところから、われわれは (悪い意味での) <哲学> や <形而上学> や <本質主義> をはじめるのだとか何とか)
- この話に関連して思い出したが、以前イスとして使っていた木の台が壊れた後、「どうやって捨てたらよいか」がわからず放置してある。これは下手したら引っ越しするまでこのまま無駄な場所をとり続けるので、早く捨て方を調べて捨てようとかたく決意した。
- おもしろい部分はおもしろいのだが、おもしろくない部分がおもしろくないのは、
- 「世の中には様々な体系(バージョン)、または『世界』があって、すべては固有の価値をもっており」と言いながら、
- 「世界制作」「バージョン制作」の一般理論みたいになってるからではないか。
- 言い換えれば、複数形の"ways"を示すのに失敗してるからではないか。
- と、一瞬思ったが、それほど真面目に読んでないので、これはあくまでも「と言ってみるテスト」。
- 以下、再読時のためのメモ。
- グッドマンは、「世の中には様々な体系(バージョン)があって、それらはすべて固有の価値をもっており」と言う。
- こういうことを言う人にありがちな主張は、「それら個々の体系はお互いに還元不能なのであるから」だけど...
- グッドマンは、「いや、還元はできるのだ」と言っていた。
- じゃあなぜ「固有の価値」があると言えるのか。
- この点についてグッドマンは何を言ってたっけ。どういうロジックになっていたか、そのうち確認しよう。
- グッドマンは、「世の中には様々な体系(バージョン)があって、それらはすべて固有の価値をもっており」と言う。
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